「見直し+復習」してこその模擬試験
入試での失敗体験
私立高校の入試の後、生徒から数学の試験で分からない問題があったから教えてほしいと言われました。
そこでどんな問題だったかと聞いていくとなにやら見覚えのある式が…
私「これ、この間、過去問で解いた問題じゃない?」
生徒「え?…そういえば、見覚えあるかも…」
私「そいつはもったいないことしたなぁ」
生徒「うーん、確かにやったことある問題だったぁ」
私「それだけ悔しい思いしたんだから、今度はしっかり復習しようね」
生徒「はーい」
模擬試験を無駄にしないために
式まで全く同じ問題というのはさすがに珍しいですが、形式が同じ問題(2次関数と1次関数のグラフを組み合わせて1次関数の式を計算するなど)が出るということはよくあります。
北辰テストなどの模擬試験を受けたとき、どうしてもその結果(点数、偏差値、合格確率)に目が行きがちです。
自分の現在の実力を知るのも模擬試験を受ける目的ですから、それらを知ることも大切です。
でも、一番大切なのは自分が出来なかった所をしっかりと見直し、繰り返しやり直して、きちんと身につける事です。
先ほど書いたように全く同じ問題というのはほとんどあり得ませんが、考え方や解き方には一定のパターンがあります。ですから、数学で言えば、どういう公式や定理を使って解いているのか、どうしてこのような結果になるのか等、どのようにして解いたのかをしっかりと理解して、復習することで、次回似たような問題に出会ったときに解けるようになるのです。
私は普段からあまり色々な問題集に手を出さないようにと言っています。
それはどんなにいろんな問題を解いたとしても未知の問題に出会わなくなるということはなく、大量の問題を解いたとしてもそれらの問題を理解して解けるようにならなければ意味がないからです。
模擬試験に限らず、学校定期テストにも同じ事が言えます。
確かに定期テストの範囲は毎回変わりますから、復習する意味がないように感じるかもしれません。
でも、高校の入学試験の試験範囲は「中学校で学んだことすべて」です。
つまり、定期テストに出た問題と似た問題は入試でも出る可能性は十分あるのです。
ですから、定期テストにおいてもまずはできなかった問題をしっかりと見直しをする必用があるのです。