小学生から関連付けて考える事を習慣づけることが大事

こんにちは。わかたけスクールの佐藤正治です。

先日、2023年度の埼玉県公立高校入試の出題傾向の解説セミナーに出席しました。

今回はその内容をもとに、小学生の子供を持つ保護者の皆さんに向けて、高校入試に備えるために今からできることをお伝えしたいと思います。

全般的な傾向

まず、2023年度の埼玉県公立高校入試の全般的な傾向として、以下の二点が上げられます。

  • 学習指導要領の改訂の結果、「判断力・思考力・表現力」が求められる問題が増えた。- そのような問題を作成するため、問題文が長文化してきている。

具体的には以下のような問題が出題されています。

初見のグラフや表から情報を読み取る問題

一例として2023年度の社会の大問6問4があります。(ここから実際の問題(PDF)をダウンロードすることが出来ます
ここでは千里ニュータウンの人口減少に対する施策について複数のグラフや資料から読み取れることをもとに何をしてそのけっかどうなったかが問われています。

単純に1つのグラフや資料だけを見るのではなく、複数の資料からどのような関係があるのかを考える力が問われています。

他教科にまたがる知識を関連付けて答える問題

例として2023年度の理科の大問2問5があります。(ここから実際の問題(PDF)をダウンロードすることが出来ます
この大問では気象(風)に関する問題が出題されていて、問5では偏西風について聞かれています。

問題文の表を丁寧に見れば気づく可能性もありますが、緯度と経度が何を表しているのかを知らなければこの問題はとけません。

つまり、地理の知識がないと理科の問題が解けないということです。

長文から解答に必要な情報を取捨選択する能力が求められる問題

数学においては、対話形式の出題形式にすることで、状況設定がされるため、問題文が長くなってきています。

英語についても、2022年度と2023年度を比べると、約160語増えた1230語が問題文の単語数となっています。
中学生の平均読書速度は1分間に約50語と言われています。そうするとリスニングを除いた試験時間37分のうち約25分が問題文を読むだけでかかってしまいます。
速く読めるようにすることはもちろん、答えを導くために必要な内容がどこにあるのかを正確に見つける能力が求められるようになっているのです。

解答も穴埋めや選択問題ではなく、文を書く記述問題が増えています。
例えば、数学でも単に計算結果を書くのではなく、どのような公式や公理を使ってどのように答えを導き出したのかを過不足なく書くことが求められる問題が増えているのです。

理解して覚えること、関連して覚えることが必要です。

このような問題に対応するには、単に答えを覚えるのではなく、「なぜそうなるのか」というように理解をして覚える必要があります。

例えば、「○○とは何ですか」と聞かれると、教科書の定義をそのまま答える生徒が少なからずいます。
確かに用語の定義は正確に覚える必要があるのですが、それではこのような問題には対応していくことができません。
言い換えるとどのようになるのか、例としてどのようなものが上げられるのか、というように自分の言葉で説明できるようになる必要があるのです。

また1つの知識を独立して覚えるのではなく、これまでの知識や体験に結びつけて理解して覚える必要もあります。

例えば、山梨県では葡萄などの果樹栽培が盛んですが、それはなぜなのか。どのような地形や土質が影響しているのか。なぜそのような土質になっているのかといったことを関連付けて覚える必要があるのです。これらは単に地理の知識だけではなく、理科の知識と結びつけて初めて答えられる物になります。

こう言うと覚えることが無数に増えて大変だと考えるかもしれません。しかし、前回の記事でも話したように、関聯する知識が増えるほど、記憶は定着しやすくなるのです。

小学生から始められる対策とは

このような力はすぐには身につかないので、早くから意識する必要があります。

小学生でも、学校で習ったことを普段の生活経験と結びつけてみたり、テレビで見たことと結びつけてみたり、新聞記事と結びつけてみたり、学校の授業がそれだけで完結しているのではなく、色々なものと関連があることを意識するようにすると良いです。

例えば、一緒に買い物をしたりチラシを見れば、「○割引」とか「ポイント○○%」といった表示が見られます。これらは算数の割合で学んだことです。

買ってきた物で料理をすれば、分量を量るのに分数やかけ算、割り算、重さの勉強と料理を結びつけることができます。

あるいは買ってきたものがどういう経路をたどって手元に来たのかを確認するという方法もあります。産地が書いてあれば、GoogleマップやGoogleアースでそこがどんなところかを調べることができます。

どのような輸送手段で運ばれてきたのかを調べるのも理解を深めるのに役立ちます。学校でも調べたかもしれませんが、実際に自分の食べる物や着るものがどのように作られて、手元に届いたのかを調べれば、より印象に強く残ります。

また、きちんと理解しているかどうか確認する意味で、お子さんに学校で習ったことを説明してもらうのも良い方法です。

ここでのポイントはあくまで保護者の方は生徒役に徹することです。

丸暗記していると思ったところや不足しているところは「ここってどういうことか教えてくれる?」と聞くと良いです。

分からないところは教科書やノートを一緒に見たり、それでもよく分からなかったら、どこがよく分かっていないのかを質問を繰り返すことで気づかせて、お子さんから質問するように仕向けると良いでしょう。

わかたけスクールのブログでは、そんな小学生向けの学習方法や教材を紹介しています。高校入試だけでなく、将来的にも役立つ「判断力・思考力・表現力」を身につけるために、ぜひご覧ください。わかたけスクールのブログはこちらからどうぞ。

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