「最適な学習法」を身につける~FILMシートで学習方法を最適化しよう その1~

前回は学習とは何かについて話をしていきました。

今回はどうやったら自分に最適な学習方法を身につけていくことができるかについて、説明していきたいと思います。

ここで利用するのが「FILMシート」というA4の用紙です。

FILMシートとは、学習について研究しているtoiee labの亀田学広氏が開発した学習ツールです。一枚のシートに自分の学習目標や計画、振り返りを記録することができるようになっています。

このシートを使うことで学習方法をそれぞれの人に最適化していくことができるようになります。

FILMシートって何?

FILMシートの名前はtoiee labが提唱している理想的な学習状況を説明しているFILM^2理論からとられています。これは

  • Feedback(評価), Fractal(フラクタル), Intentional(意図された), Lasting(持続的な), Meaningful(意味を持つ)
  • Meta Inquire Learning(メタ探求学習)
    の頭文字をとったものです。

FILMシートはこちらのtoieelabがFILMシートの解説をしているページからダウンロードすることができます。

FILMシートの使い方

FILMシートを書く頻度はどのくらいが最適か?

FILMシートは長期的な計画から日々の活動の振り返りまで色々なスパンで使用することができます。

ただ最初は、一週間ごとに書くらいが丁度良いと思います。このくらいの期間であれば、ある程度実行したことの結果を実感できるからです。

1.まずはメモ欄から記入しよう

まず最初は真ん中のメモ欄から記入していきましょう。

ここで必ず書いてほしいのは記入日と振り返り日です。FILMシートを使う上で一番重要なのは振り返りだからです。

例えば毎週土曜日か日曜日の夜に振り返りと翌週分の記入を行うことに決めてしまうのも良いかもしれません。

他に記入を推奨されているのは

  • タイトルをカラフルに書いたり、イラストを入れる
  • 経緯や現状、今の気持ち、これから取り組むことに対する自分の考える意味屋目標など
    です。

何より重要なのはこのシートを見て「ワクワクできる」状態にすることです。
「イヤな勉強をするのにワクワクするなんて無理だよ」というかもしれませんが、少しでも自分の気持ちを上げられる工夫をしてみてください。

イラストが好きなら、カラフルなイラストを描いたり、シールやスタンプで飾り付けても良いと思います。

楽しんで書くことで発想が広がります。よりよいアイデアを浮かべられるように目一杯楽しんでください。

2.期待する結果を記入しよう~「ちょっと無理」に挑戦してみよう~

次に書くのは右上の「期待する結果」の欄です。

ここに書くことは「1週間後、どうなっていたらワクワクできるか」です。

ノルマではありませんし、やるべき事でもありません。

こういうと語弊があるかもしれませんが、ここに書いたことは必ずしも達成する必要はありません。

達成することを重視するあまり、「達成できそうなこと」を書くのは本末転倒です。

ここでFILMシートを使う目的は「学習法を最適化すること」です。つまり今やっている学習方法をより自分に合ったものへと変化させることが目的なのです。

変化を起こす為には、現在の方法では達成できないことに挑戦する必要があります。

かといって、「絶対無理!」というような目標ではやる気を失います。

ですから、「今のままでは無理だけどやり方を少し変えればできそうだ」と思えて、「上手く行ったら、ちょっと自分すごいかも」とニマニマできるような状態を設定してほしいのです。

例えば、英単語を覚えるのが苦手なら、一週間に80個英単語を覚えるというのはどうでしょう?

人によっては「絶対無理」と思うかもしれませんし、「こんなの簡単」と思うかもしれません。

「1日にすれば8個でいいのか。これくらいならできるかな?それに1か月続けたら320個以上覚えられるのか。これってすごいな」と思えるなら、ぜひ挑戦してみてください。

3.プロセス・姿勢を書き込もう

期待する結果が書けたら、次に上段真ん中のプロセス・姿勢の欄です。

どうやったら期待する結果が得られるのかをここで考えます。
例えば、英単語を記憶するのにも色々な方法が考えられます。書いて覚える、読んで覚える、見て覚える、それらを合わせて見る、語呂合わせで覚える…など色々な方法があります。

少しネットで検索すれば色々な記憶法が見つかるかと思います。それらを参考にしても良いでしょう。

やり方が明確になっている場合やどうやったら良いのか分からない場合は、どのような姿勢で取り組むかを書いてください。例えばやり方が分からなかったら、どういうときに集中して勉強できて、どういう時に気が散ってしまうのかに注意して勉強してみるとか、とりあえず色々な方法を試して、自分がやりやすい方法を探すようにするとかでも良いのです。

4.前提・仮説を考えよう

実行前に最後に書き込むのが上段左の「前提・仮説」の欄です。

この欄では先ほど書いたプロセス・姿勢を実践すると期待する結果を得られると考えたのかを書きます。

これをしっかりと考える事で、今の自分の考え方をはっきりとさせる方向性を作ります。
前回でも書いたのですが、パラダイムを変化させることが学習です。自分にとってよりよい学習方法を学習するには、新たなパラダイムを身につける必要があります。現在の自分のパラダイムをはっきりさせることで、新しいものの見方を見つけるきっかけを作ることができます。

5.実行しよう

ここまで書けたら、プロセス・姿勢を実行に移しましょう。

ただ、絶対の書いたことを守る必要はありません。実際に行動をしてしっくりとこなかったら、変更しても大丈夫です。楽しみながら実行してみてください。

次回はFILMシートの活用で一番大切な振り返りについて書いて行きます。

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